手探りの夢に掴んだ銀の鍵をあなたの胸に置き忘れたんだ
水色の季節を自転車駆けるとき青海原にダイブするやうな視界
雨後地下水は水位あげをり君よいま嘘でも愛のことばを告げて!
北四番丁でしばしば降りたあなたしか目に入らない駅の名だつた
この恋はばば抜きなのだ「好き」とあるカードいつまでも引けない
やはき手を首に巻きつけあのまんま囁く君に殺されたかつた
二番星灯るころにはあこがれもせいいつぱいの背伸びも風で
奪ふことも愛と言ふけどわたくしはあなたの翼をまだもぎとれない
ストーヴの熱を吸ひ込む(冷たさであなたはわたしをなぞつてくれる)
いたわりと共に思いいづるわたくしはわたしを愛したのかも知れぬ
Web上に降る雪を見てるその闇の向かふに君を感じたままで
あなたには知られず済んだ欲しいのはそそけだつ青空、こはれた鏡
2001年3月19日