あかぽっぽ

アカガシラカラスバト

カラスバトは日本列島の西南部〜朝鮮半島、東シナ海周辺の島々の限られた地域に分布する
あかぽっぽは、そのカラスバトの一亜種で、推定数は小笠原群島で50羽程度と思われます。絶滅寸前
小笠原群島以外では、火山列島(硫黄列島)でも確認されている。この海域を移動しているのかは分かっていない。


何故か頭が赤い?体は、烏のように黒い

しかし、日が当たる角度によりとても美しい火山列島で見たあかぽっぽ

父島や母島では、固体識別できるように、足環をつけたものがいる。南硫黄、北硫黄で見た数羽のあかぽっぽに
足環の付いたものは、確認できなかった。(2007.2008.2009の調査時)
北硫黄島の1羽に足環を装着2009年調査時 2010年調査時にもう1羽に足環装着

父島、母島、ケータ列島間は移動することが分かった。(足環の確認により)
おそらく、硫黄列島の北、中、南の三島の距離からして、この列島間も移動している可能性は高い。
硫黄列島には、ネズミも生息していないと思われる南硫黄島があり、鳥達の楽園であるが
三島を移動しているとすると問題は、硫黄島のノネコである。また、北硫黄島にはドブネズミも生息している。

父島では、中央山東平を中心に、冬場繁殖をしている。繁殖時の餌条件や営巣する場所などの環境が整っていると思われる。
その環境に近い新たな場所を2007年に見つけた。私は、勝手にアコウの森と名づけた。アコウとは、クワ科のアコウではなく、
ミカン科のアコウザンショウ(小笠原固有種)の事。本土には、これに似たカラスザンショウがある。
繁殖期のあかぽっぽは、この実をひたすら食べ続けるので、アコウの森には必ず来ると確信していた。実際にあかぽっぽが現れた
時には、感動した。その後、数羽のあかっぽっぽを確認し、交尾も確認、近くで営巣している事は間違いなさそうであるが
現在も営巣は確認できていない(2010)。
他にも、よさそうな場所を翌2008年にも2か所ほど見つける。どちらもあかぽっぽにであう。特に一か所は繁殖しているのではと思える!!
このような場所は、森林生態系保護地域の指定により、指定ルート外となっているため、個人的に行く事は出来なくなってしまった。

2009.12 弟島でも頻繁にあかぽっぽの目撃があることから、冬場に必ず来るのではないかと思っていた場所に
行ってみると、『ビンゴ』であかぽっぽがいた。赤い足環をつけているもので、この年の夏に母島で装着したものであった。自動撮影機を設置
してみると、この場所には、頻繁に現れているようであった。
更に、気になる場所があるので、翌年(2010年)に行ってみると、やはりあかぽっぽに出会う。そうそう行けるような場所ではないが見事に
あかぽっぽに出会うことができ、うれしい限り。

あかぽっぽは、夏場何処にいるのだろうか?
時折、目撃情報が寄せられるだけで、夏場の行動がよく分かっていない。
おそらく子育ても終わり、雛も巣立ちし一人前になると、餌のある場所ある場所を、点々と移動しているのではなかろうか?

2011年 例年の行動が覆されるような事例が確認されている。
繁殖は冬場に一度と思われていたが、ある番いが数度の繁殖をしている事が分かる。また、夏場も繁殖をしている。
属島(兄島、弟島)では頻繁に姿が見られる。特に弟島は夏場にも巣立ち間際と思われる幼鳥が確認され弟島での繁殖が濃厚とおもわれる。
私が思うには、兄島や弟島でノネズミの駆除が行なわれた(すべての駆除に成功したわけではない)ため、あかぽっぽとの餌の競合が減った。
餌が豊富にあり条件が良ければ、繁殖に至るのではないだろうか。今年の冬が楽しみです!!

2011年12月 弟島のある場所で、同時に6羽のあかぽっぽに出会う。一度に6羽を目にしたのは、父島で7羽(2007年7月)を見て以来のこと
6羽すべてに足輪らしきものは確認できなかった。今年生まれの若い個体が多いのではないかと思われる。

そもそも、ハトは群れていることが多い。もしかしてあかぽっぽも群れるのではないだろうか? 今までは数が少なく群れるほどいなかったの
かもしれない。去年、今年と、私の感覚では増えているような気がする(ちょっと楽観的)
小笠原では、たくさんの人が、自然を大切にする気持ちを持ち合わせている。
実際に、自然保護、外来種対策などに行政、地元NPO、そして一般島民が参画している。


いつまでも、この鳥が生息できる小笠原の森が豊かでありますように!!