幌加内町民歴15年、それが長いか短いかはさておき、わが家の暮らしが基準のページです。
もしもあなたが田舎で暮らしたいと思うなら、マイナス情報も必要でしょう。
この町が誇れるものは、冬の寒さと雪の多さとそこから産まれる自然の恵み。
興味ある項目を選んで下さい。
幌加内の自然と生活
幌加内での衣・食・住
幌加内の仕事
子供を育てる環境>
大人の社会>
幌加内の自然と生活
自然は、ほんとにいい。四方を山に囲まれて、北から南へ雨竜川が流れる。山はそんなに高くないが、奥が深い。恐くって一人で行けない所があるのが魅力。秘境幌加内!いつか行きたい場所がある。
遅い春、短い夏、すぐに来る秋、長い冬。
まるで人生みたいだ。
寒い冬も多い雪も、ここを基準とすれば、恐れるものなどない。内地の人間には想像つかないと思うけど、冬はストーブのおかげで家中どこでもあったかでアイスの消費量が多い。
除雪も、道路は完璧にきれいだし、最近は除雪組合が、シーズン中格安料金で玄関前を機械ではねてくれる。
戸外に長時間いる場合を除き快適さは、本州以上。私は内地出身だけど、冬と夏には帰りたくない。
幌加内での衣・食・住
衣生活
町内で衣料品を扱っている店は1〜2件。
品揃えは多くない。この辺では旭川、深川、士別など車で1時間で行ける距離は「すぐそこ」という感覚なので「買出し」に行っている。最近は通販を利用する人も多い。
生協の共同購入もあり助かるが、急ぎの場には間に合わない。
わが家はほとんど買わない。ビンボー人が1番に節約できる所、という訳でほとんど
頂きものです。昔は手作り(子ども服)もしたが、180cmになってしまった息子用に最近少々買った。上2人は今、制服のない学校にいる。中学の時の制服はすべておさがりでした。(有難い。)
スキーウェアも、時々おさがりを頂いた。子供が多いってことは、親しくなれる親の数も多くなる。リサイクルは身近な所から。
食生活
町内に小さなスーパーが2軒。生協の共同購入もできる。
移動販売の車もたまに見かける。もちろん米屋もある。わが家では、米は知り合いの農家から分けてもらっている。1俵16,000円(精米代込み)年間8俵も食べた時もあるけど、4人家族になってからは5〜6俵で済むかな。
庭でちょっとした野菜が作れる。我が家も一通り作ったが、今は手のかからないアスパラ、ジャガイモ、豆類くらい。季節になると、トマト、トウモロコシ、ナス、キュウリ、ピーマン、ジャガイモ、スイカなどけっこう頂きものがあり、春には山菜も採れる。
引っ越してきた頃は、毎週のように旭川、士別、和寒などに買物に行ったが、最近はほとんど生協で間に合わせている。
年に数回、裏庭でのバーベキューに子どもの友達を呼ぶ。たまに親もついてきてにぎやかになる。わが家はビンボーだけど、たまに贅沢する。
子ども達の給食は評判がいい。転勤してきた先生が言うから、まちがいなし。
幌加内の水もおいしい
住生活
15年前、この町にきてすぐ入ったのが、2DKの公営住宅。家賃は確か5,000円くらい。まだ子供も2人で小さかったし(1才と3才)家具も少なかったので、古かったけど狭くて便利?だった。
その半年後、新しい公住が建ち、運良く引っ越しできた。現在住んでる所で、3LDK(20坪)。2軒続きだが、三方に庭があり家庭菜園もできる。(最近草ボウボウのワイルドガーデン。)家賃は最初20,000円ちょっと。制度が変わって(所得による)
今は14,000円ほど。嬉しいような哀しいような(税金払えるだけの所得がない...の。)
子供が4人いた頃は、部屋が足りなくて狭かったけど、2人学寮生活している今は
ほどよい広さ、でも長期休業になると、息子は茶の間で寝る。
一時期猫を飼っていたので、猫用の柱を作ったのに、あちこちの柱が削られていて、
もうこの住宅から出ていけない。
この住宅は、冬けっこう暖かい。水道の水を落とさなくても縛れることは無い。最近、トイレも水洗になった。

←窓の向うの雪だるま
幌加内にきて、まず思ったのは、公営住宅が多いこと。
幌加内の市街地(1キロ四方位)でも3〜4ヶ所あった。その後もどんどん建って、古いのが壊されたりしているが、全町民の何%が住んでいるか知りたいほど多い。最近は、高額家賃の人は助成金の制度もあるので、新築ブーム。土地は縁(円も)がないから、調べないけどかなり安いと思う。
それは、私だって市街地から離れた林の中に、小さな一軒家をログハウスでなくてもいいからと思ったことはある。でも、もう諦めた。4人の子供を育てるだけで大変。
幌加内の仕事
わが家はほんの少し資金で、京都から北海道にきてしまった。(おまけに2人の子供連れ)。特技も資格もなく、あったのは
楽天的な性格だけ。(無謀と紙一重)。田舎で暮らしたかったけど、とにかく旭川なら何か仕事が有ると思い、ひとまず落ち着くが、今にもまさる不況の中。夫は職安に通うが仕事はない。
たまにあっても家族4人暮らせない。7月に来て、夏が過ぎ貯金も底が見えくる。バイトでようやく食いつなぎ、10月にこの町の某製材会社の求人募集に目が止まる。
それから15年。過酷かつ劣悪な労働条件の中、家族のために今日も職場に向かう夫にはただ感謝。
幌加内にも、仕事は確かにある。でも、条件のいい所はやっぱりコネがものをいう。夫の世渡り下手も私から見れば長所だが。
特別な才能、特技、生活を維持する手段、あるいは充分な資金。暮らしていくにはお金がかかる。夢ばっかりじゃ生きていけない。でも、その気が有るなら町外に通うことだってできる。
旭川に通勤している人もいる。逆に幌加内へ通勤してくる人もいる。通勤1時間、長いか短いか。
臨時的な仕事なら冬以外は結構ある。過疎化かつ高齢化で若い力を求める人もいる。
働く意志を見せれば声がかかる(かも)。
子供を育てる環境
京都から出てきた理由の一つに、子どもを自然の中で育てたい思いがあった。車と人と建物と人工的な公園。草丈10cm程の草むらで、2才の長女は立ちすくんで動けなかった。
田舎の子だからといって、みんな山や川で遊んでいる訳じゃない。現代っ子のほとんどは家の中でTVゲーム。かえって札幌から来た高校生(寮がある)の方が外で遊んでる。学習塾はないけど、習い事の2つや3つはあたりまえ。
みんなハードスケジュール。
それでも、この環境は人の心を育てる。すぐ近くに自然がある。山を見て育つ。
満天の星空が見える、季節を肌で感じる。花を摘める、虫が採れる。
毎日サイレンを聞いてた京都の夜は、犯罪に走る者の気持ちに通じる。
(あの頃、放火が多かった。)
小学校は町内に4つ、中学校は1つ。小人数のおかげか、みんな友達で、のんびりゆったりしている。高校以上は、地元の農業課程の高校か深川へバス通学。あるいは、寮、下宿で親元を離れる。わが家も仙台と釧路で寮住まい。
小規模校のいい所は、だれでも主役になれること。幌加内町代表にだってなれるから、いろんな経験も積める。
公共施設も整っているし、スクールバスもある。中学生は修学旅行に姉妹町の牛窓(岡山県)に行く。
大人の社会
「幌加内は自然はいいけど、人はそれなりです。」
(私が言ったんじゃないよ!) 確かに他の町から隔離されたような立地のため、人の交流が少なく閉鎖的な面もある。めぼしい事件も起きないので(平和な証拠)寄ってたかると、人の噂話になっちゃうこともある。
でも、よそ者の私の耳には、そんな話は入ってこないし、気にしない。
子沢山のおかげで友人や知り合いが増えた。
いろいろやれば、嫌なこと、大変なこともあるけど、人の輪が広がる。
公共施設の新しいのが、次から次へと建って、利用する分にはいいのだが、この町の財政は将来大丈夫なんだろうか?と心配だ。
過疎に拍車がかかって、きた頃3,000人以上いたのに今は2,000人ちょい。
それから、タダ、または格安で楽しめることが多い。
スキー教室、テニス教室、映画(500〜1,000円)、札幌まで行く美術鑑賞会なんてのもある(入館料、高速代のみ負担)他にもいろんな行事がある。
住んでる人は、幌加内生まれの幌加内育ちもいれば、我が家のようによそからやってきた人もいる。これといっていい仕事がないのが難だけど、給料安くてもこの環境にはかえられない。とにかく静か。人も車も少ない。