パニック障害ってどんな病気?

パニック障害」という病名をご存知でしょうか?病名を聞いた事もないという方もいらっしゃるかも知れません。ご存知の方も昨今では多くなってきている事でしょう。この「パニック障害」という疾病は、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類(ICD−10)に90年代に入ってから名前が出てくるようになったのです。

パニック障害の顕著な症状は発作です。パニック発作不安発作とも言います。この発作は、思い当たる理由が全く無いのに、突然、激しい不安にかられる、今にも死にそうな感じがしてくる、自分で自分がコントロール出来なくなる状態になり、それとともに、動悸や震えが起こったり、居ても立ってもいられない状態になるというものです。また、パニック発作の特徴は、繰り返し起こるという事なのです。

パニック発作の症状には、以下の13項目などがあるとされています。

(01)呼吸困難、または息苦しい感じ
(02)めまい感、頭が軽くなる感じ、ないしふらつきの感じ
(04)身震い
(05)発汗
(06)窒息感
(07)嘔気、または腹部の不調
(08)離人感、ないし非現実感
(09)しびれ感、ないしうずき感
(10)突発性の熱感、ないし冷感
(11)胸部痛、ないし胸部不快感
(12)死への恐怖
(13)気が狂うのではないか、または何かしてしまうのではないかという恐怖

これらの症状のうち4つ以上が同時に起こるのが、パニック発作です。

パニック発作を経験すると、また今度パニック発作を起こすのではないかと、不安な状態になります。これを予期不安といいます。あの恐ろしいパニック発作がまた起こるのではないかと思って、動悸がしたり、胸が苦しくなったり、吐き気をもよおしたり、汗をかいたり、手足がふるえたり、しびれたり、変な感覚になったり、なかにはこのまま気が狂ってしまうのではないか、あるいはこのまま死んでしまうのではないかと、感じるようになります。また発作が起こるのではないかと考えるだけで不安が高まり、するとさらにパニック発作を起こしやすい状況が出来てしまうのです。

そんなことを繰り返している間に、今度はパニック発作が起きた時が非常に恐ろしいものだから、誰かに助けを求めたい、誰かが側にいてくれないと外出ができないといった状況になります。例えば渋滞や電車・歯医者・美容院等のような動きのとりにくい状況、助けを求められない状況を非常に恐がるようになります。そのために、多くのパニック障害の患者さんが、学校や会社に行けなくなったりします。これらを広場恐怖(ひろばきょうふ)外出恐怖(がいしゅつきょうふ)乗物恐怖(のりものきょうふ)等と言います。

パニック障害の予後を悪化させないためには、

@早期診断・早期治療
A家族や周りの人が病気を十分理解する。
B信頼できる医者をもつ。
C臆病になりすぎず、前向きに生活していく。
Dアルコールに頼らない。

パニック障害になったら、これまで出来ていた「あたりまえの事」が1日にして出来なくなってしまいます。しかし、くよくよしていてもしかたありません、何も出来なくなった自分自身を受け入れ、周りの家族に十分理解してもらい、信頼できる医者をもち、薬で症状をおさえたら、無理ない範囲で積極的に行動し、少しずつ自信を取り戻してゆく事が肝要だと思います。そして長いスパンで物事を考え、少しずつ薬をへらし、また行動して「大丈夫なんだ」という自信を少しずつ付けて行く。この繰り返し・・・。長く、苦しい病気ではありますが、絶対、必ず治る病気である事を確認して終わりにします。パニック障害なんかに負けるな!!

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