世にも怪奇な物語
           悪魔の首飾り

製作   1967年 フランス

監督   フェデリコ・フェリーニ

出演   テレンス・スタンプ  サルボ・ランドーネ

トビー(テレンス・スタンプ)は、かっては華々しい賞賛と名声に包まれた俳優だった。
最近はアルコール中毒がたたって落ち目になっていた。
そんな時、報酬にフェラーリの新車がもらえるというイタリアから映画出演の依頼が来る。
茶番劇としか言いようのない映画賞の授賞式にゲスト出演した彼は、ウィスキーを飲み続け泥酔し、逃げるように会場を出て目的もなくフェラーリを走らせる。
道に迷った彼の前に現れたのは崩れ落ちた橋と、白いボールをかかえた少女。
トビーにだけしか見えないその幻覚に向かってうなりを上げ突進し、黒い霧に消えていった。

エドガー・アラン・ポーの怪奇と幻想の世界を三部作としたオムニバス映画で、他にロジェ・バディムとルイ・マルが監督しているのですが、このフェリーニ篇が出色の出来です。

内容は全くと言っていいほど覚えていないのに、やけに頭にこびりついて何か幼児体験でもしたような気分になるシーンがあります。
テレンス・スタンプが車に乗って見つめている向こうに、手毬をを持った少女幽霊のようにたたずんでいるシーンがそうです。
なぜそのシーンだけを鮮明に覚えているのかわかりません。しかし、強烈なその映像は呪われたように記憶に残っています。
何年か経って、それも結構年数が経って振り返った時、そんな記憶に残るシーンを持っている映画しか思い出すことが出来ません。

他2編のタイトル

監 督 出 演
黒馬の哭く館 ロジェ・バデム ジェーン・フォンダ   ピーター・フォンダ
影を殺した男 ルイ・マル アラン・ドロン  ブリジット・バルドー