こぼれ話

市町村合併するときに

市町村の役場職員は

どのような状態になるか

についてのこぼれ話

 

2005・7・10 記す

 

名寄市の職員とともにつくったアスパラ粉末

 

名寄・風連は、グリーンアスパラの産地として北海道内、国内でも有数です。

特に、名寄市智恵文のアスパラは、「どっちの料理ショー」でも取り上げられるなど、

高い知名度を誇っています。

名寄・風連が合併したなら、市町村としてのアスパラの作付面積は

文句なし、全国一になります。

 

そんなアスパラですが、農家の生産にもさまざまな難しさがあります。

手間ひまがかかる割りに、今年などは少雨のため収穫量が落ちたり、

一度植えると10数年の収穫が可能なのですが、株の更新が遅れてこれまた

収穫量が減少したりするのです。

 

こうしたなか、農家の収入アップと、アスパラのさらなる知名度アップのために

「アスパラプロジェクト」というものが、市・町・JA・農業改良普及センターなど

関係機関の実務責任者が集まって設立され、多方面からの検討を加えています。

 

検討されている項目の一つが

「アスパラの『切り下』の活用」です。

切り下とは、文字通り、出荷するときに長さをそろえるため、切って廃棄してしまう

茎の下部のこと。

ここを活用できないかと。

 

そして、電話が鳴る。

「切り下の加工!今日!やってるんですけど!」とは名寄市農業担当係長。

「ええっ!今日デスカ!今これからですか!」とは風連町農行担当係長。

私の上司を見ても感じていたことだが、農業担当の職員は総じて

せっかち である。

 

さてさて、名寄市の農産物加工施設、「あぐりん館」に

風連町農業担当主任2名(私含む)で駆けつけると、

白衣姿、大量の切り下、テレビカメラ、報道記者と、なにやらたいへんなことに。

 

要するに、切り下を洗ってほこりなどを除去し、

蒸し器で蒸して、フードプロセッサーで粉砕して、

製氷皿で凍らせる。

ここまでが「あぐりん館」での作業。

それを加工会社に搬入して、フリーズドライ、微粉末化する。

粉末は、デザートや麺に加工する。

 

この日、一連の作業を行った切り下、100kg。

なにせ暑い、湿気ムンムン、大量の水。

アスパラのよい香りが、だんだんと不愉快な香りに変わってくるほどの大量。

しかし楽しかった。

白衣を脱いで、持参したアイスで休憩中、名刺交換すると、

全員、名寄市農業担当者ということに気づく。

「いや〜、ぼくらも突然いわれて、何が何だか」と名寄市担当者。

せっかちな名寄市の係長は、「部長と打ち合わせしなきゃ!」と

出て行ったきり、戻ってきたのは作業終了1時間前。

「ごめんごめん!」と、炭酸ジュースの入った買い物袋をぶら下げて走ってきた。

 

こんな共同作業体験が、職員の顔つなぎのスタートというのも

面白いものである。

今後、事務事業の一本化、条例規則のすりあわせなど、彼ら、彼女らと

熱気ムンムンで事務作業していくことになる。


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