Die Sieben Todstünden

(ヴァイル作曲)

あらすじ

プロローグ

 アンナ1とアンナ2は同じ名前で姉妹同士。2人はルイジアナの故郷を離れ、7年間都会へ出稼ぎに行く。

1年<怠慢>

アンナ姉妹の家族達が都会で2人が仕事にありつけるか見守っている。

2年<高慢>

メンフィスで姉妹はキャバレーのダンサーになる。妹は芸術的な表現をしたいと思っていたが、姉は男の欲しがるものを見せるだけのことだ、と思いあがりを諌める。       

3年<憤慨>

ルイジアナの家族はロスアンゼルスにいる姉妹の仕送りが少ないことに腹を立てる。

4年<飽食>

フィラデルフィアで姉妹はソロ・ダンサーになるが、プロポーションを保つために食事を制限しなくてはならない。ルイジアナの家族は手紙を読んで同情する。       

5年<姦淫>

妹のアンナは2人の男の援護を受けるが、結局両方とも関係を清算することになってしまう。

6年<貪欲>

ルイジアナの家族の元に警官がやってきてボルチモアで荒稼ぎしている姉妹のためにピストル自殺するものが後を立たないという。

7年<嫉妬>

姉妹はサンフランシスコで不自由しない生活を送っている。しかし、妹のアンナはもっとささやかな生活をしている人をうらやむようになる。姉は他人のことは気にしなさんなと説教する。       

エピローグ

ルイジアナに帰ってきた姉妹は自分の故郷にこそ探し求めていた幸福があることを実感する。

        

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最後に故郷に帰ってきた姉妹が自分の故郷に探していた幸せがある、という場面は「青い鳥」を思い出させます。

都会で暮らす独身女性には誘惑が多いです。それは単に治安が悪いということだけではなくて、田舎で暮していれば持たずに済んだ欲望を持つことになるからです。その欲望が果たせなかったからといって、不幸ということにはならないのにです。七つの大罪のうち、どれもが、欲望が原因で引き起こされてしまうのではないでしょうか。聖書にも「あらゆる欲望から身を守りなさい」という言葉があります。

姉妹は自分の故郷が一番だと思うのは、その欲望から解放されたからなのです。トップダンサーではないけど、もはやプロポーションを維持するために、過酷なダイエットをする必要はないのです。ちやほやしてくれる男性は少なくなったけど、その分、悩みも少なくなったし、罪を犯すこともないのです。

それにしても、姉妹に「アンナ」という同じ名前をつける家族って一体、何者なんでしょうね。この姉妹は常に2人で行動していてやることも一緒です。そして、歌っているのは姉のアンナばかりで、妹の様子ばかりを説明しています。妹の方がパントマイムや演技は上手だけど、歌は歌わず、姉の「そうでしょ?アンナ」という問いかけに「ええ、アンナ」と答えるばかりです。この姉妹の関係ってとっても不思議な感じがします。

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