Julius Caesar (Giulio Cesare)

(ヘンデル作曲)

あらすじ

1幕

ジュリアス・シーザーは打ち破ったポンペウスの妻コーネリアと子セクストゥスに和解を申し出る。しかし、エジプトの将軍アキラスがポンペウスを共通の敵とするエジプト王プトレマイオスからの贈り物としてポンペウスの生首を献上する。これを見たコーネリアは悲しみ、セクストゥスはプトレマイオスに復讐をする決心をする。

一方、エジプトの宮殿の中では、姉クレオパトラと弟プトレマイオスはどちらが王位に相応しいか言い争っている。将軍アキラスはプトレマイオスに生首を献上したことをシーザーは怒っていたと伝え、シーザー殺害を持ちかける。

クレオパトラは変装してシーザーの元を訪れ、クレオパトラの侍女リディアと名乗り、「プトレマイオスに全てを奪われてしまった」と言う。シーザーは彼女に惹かれてしまう。

プトレマイオスはシーザーを殺そうとして、宴会に呼ぶがかわされてしまったう。コーネリアとセクストゥスが復讐をしようと割り入って来るが、アキラスたちに取り押さえられてしまう。アキラスはコーネリアを口説こうとするが、受け入れられない。

2幕

楽団を呼び、自分の魅力を最大限に活用してクレオパトラはシーザーを魅了させる。彼女は実はリディアという名前ではなくて、クレオパトラであることを告白し、プトレマイオス打倒の協力を約束させる。

プトレマイオスはコーネリアを自分のものにしようとするが、従わないので、暴力を振るう。アキラスはシーザー戦死の報告をすると、プトレマイオスは喜ぶ。コーネリアは絶望し、母子で、復讐を誓い合う。

3幕

クレオパトラは弟に捕えられてしまい、悔しい思いをしている。

一方、シーザーは岸辺に泳ぎついて奇跡的に助かる。瀕死のアキラスは、プトレマイオスがコーネリアを自分のものにするという約束を裏切ったため、彼に刃向かったことを告白し、セクストゥスにまだ待っている兵士を引率するための印となる指輪を託す。シーザーはこの指輪があれば、戦えると喜ぶ。

彼は更に捕えられていたクレオパトラを解放する。

セクストゥスはプトレマイオスを暗殺し、親の仇を打つことに成功する。シーザーは戦勝し、セクストゥスを許す。

野心と恋を勝ち取ったシーザーとクレオパトラは喜び合う。

 

 

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クレオパトラ、シーザーなどの有名な人物が登場するオペラです。シーザーやプトレマイオスはバリトン・バスという設定になっていますが、カウンターテナーによって歌われることもあります。

クレオパトラのキャラクターは野心と色気が共存している魅力的な女性です。シーザーを自分に惚れこませるのも、きちんと自分で計算して演出します。歴史的な悪女とも呼ばれていますが、私は「恋も権力も手に入れるわっ!」というパワーがステキだと思います。どうも「野心」というと、悪いイメージが付きまといますが、アンビシャスという響きは前向きな印象を持つ方も多いのではないでしょうか?

クレオパトラとプトレマイオスは姉弟でありながら、夫婦の関係です。古代エジプトでは純血主義のため、近親婚が行われていました。しかし、クレオパトラは愚鈍な弟に見切りをつけ、権力を自分のものだけにしようと、シーザーに協力を求めます。そして、クレオパトラはシーザーの子を産みます。後に、シーザーは暗殺され、クレオパトラはアントニウスと結婚しながらも、戦争で負けて、毒蛇に噛ませて自殺します。しかし、このオペラはまさに幸せ真っ只中で終わってしまうのです。どんな人でも人生ってどうなるかわからないものですねぇ。

このオペラの原語は英語版とイタリア語版があります。英語で、シーザーがイタリア語ではチェザーレになっていますし、若干、音楽が違うこともあります。興味のある人は聞き比べても面白いでしょう。

 

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