Faust

(ゲーテ原作・グノー作曲)

あらすじ

1幕

老学者のファウストは学究生活に人生を費やし、楽しみを逃してしまったことを後悔して、自殺を考えているところに、悪魔メフィストフェレスが現れる。メフェストフェレスはマルグリートの美しい姿を見せ、青春と魂を交換することを勧める。ファウストは魂を売り、若返る。

2幕

妹マルグリートのことを気にかけながら、ヴァランタンは出征する。マルグリートを愛しているヴァランタンの友人のジーベルは彼女に近づこうとすると、メフェストは邪魔をしてファウストとの仲を取り持とうとするが、彼女は良い返事をしない。

3幕

ジーベルはマルグリートのために花を摘んで彼女の家の窓に置くが、メフェストはその花を捨てて、宝石箱を置く。宝石箱にマルグリートは夢中になり、ファウストは彼女を口説くことに成功する。

4幕

マルグリートはファウストの子を妊娠して捨てられてしまい悲しんでいる。戦争から帰ってきたヴァランタンは事実を知り、ファウストに決闘を申し込むが、メフェストの魔力で、一撃で倒されてしまい、妹を恨みながら死んでいく。

5幕

ワルブルカ祭の前夜祭、悪魔や魔女がブロッケンの山に集まって、祭典を行っている。メフェストとファウストは歴史的な美女の艶かしさに魅了される。しかし、青ざめたマルグリートの姿が現れ、彼女を思い出したファウストは戻ることにする。

子殺しの罪でマルグリートは死刑執行の前夜を控えている。ファウストが監獄に現れ一緒に逃げることを勧める。メフェストもせかす。彼女はメフェストに従おうとしないで、神に祈ったまま死ぬ。「地獄行きだ」とメフェストが言うと、天から「天国行きだ」という天使の合唱が聞こえて、彼女の魂は救済される。メフェストはミカエルの剣で倒される。

 

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原作はファウストのことが中心になっていますが、このオペラはマルグリート(ドイツ語名:マルガリーテ)が中心がなっていると思います。もう一人のヒロイン、トロイの美女、エレナも登場人物にはいませんね。(ボイート作曲「メフィストーフェレ」には出てきますが)

清純な女性が、悪魔にかかった恋愛で、男性に騙され、子供を殺し、死刑になるまでの経過が主体となっています。

ファウストはマルグリートと恋愛ができるようになったのを引き換えに魂を売ったのですが、それにしても、最後まで彼女を愛しているっていうのに彼女を堕落させてしまうなんて、なんて情けない人なのでしょう。

音楽で有名なのはマルグリートの「宝石の歌」です。個人的にはズボン役が歌うジーベルの「花の歌」も単調ですが、好きです。

原作のファウストを読むと、なんだかとっても難しいことをゲーテは言いたいのではないだろうか?と考えてしまいますが、オペラだと、単なるラブストーリーになってしまうのが、味わい方の違いでしょう。

 

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