Lakme

(原作:ピエール・ロティ「ロティの結婚」/ドリープ作曲)

あらすじ

1幕

インドのバラモン教の寺院で高僧ニカランタはイギリスの横暴な植民地政策に怒って、信者たちに抵抗するように呼びかけている。
祈りが終わり、人がいなくなると、イギリスの軍人のジェラルドが友人フレデリックや婚約者エレンとその友人や家庭教師と一緒に好奇心で異教徒禁制の寺院の中に入ってこの寺院の美しい娘ラクメの噂をしている。ジェラルドはその庭にラクメが残した美しい宝石を見つけて、エレンのために写生する。水浴から帰ってきたラクメがジェラルドを発見して、危険だから立ち去るように言うが、お互い引かれあう。父親のニカランタは異教徒が寺院に入って荒らしていったことに激怒する。

2幕

ニカランタはジェラルド達に復讐するために、変装してラクメを連れて、街の市場にでる。ラクメに歌を歌わせて、ジェラルド達を呼び寄せようとしている。ラクメは人ごみの中にジェラルドがいるのを発見して気を失う。ニカランタはラクメを助けようとしたジェラルドが寺院を荒らした犯人だとわかり、後を追い、彼を刺して逃げる。負傷しながら戻ってきたジェラルドを見て、ラクメは森の隠れ家につれていく。

3幕

 ラクメの看病でジェラルドは命が助かる。ジェラルドはラクメと一生森の隠れ家で暮すと約束するので、ラクメは恋人を永久に結ぶ聖水を汲みに行く。
その間にフレデリックが現れて、エレンはどうすると言い、明日反乱軍と闘うので戻るように言う。ジェラルドは軍人の義務を思い出す。フレデリックが去った後、ラクメが戻ってきて、ジェラルドの心変わりに気が付き、毒花のダチュラの花を噛む。驚いたジェラルドは聖水を飲み交わし永遠の愛を誓う。ニカランタがジェラルドを殺しにやってくる。ラクメは父をさえぎり、永遠の愛を誓ったことを告げて、死んでいく。ニカランタは厳かに「娘は永遠の命を得た」と告げる。

        

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「蝶々夫人」「アフリカの女」と並ぶ、欧米の軍人と現地女性の悲恋のオペラ。結局は自分の国の女性を選んで、現地女性が自殺するのも共通点です。よく分からないのがころころ気持ちが変るジェラルド。エレンのために寺院に残っていたのに、ラクメと会ってすぐ気が変る。そして友人に説得されてまた気が変り、彼女が自殺するとまた気が変る…優柔不断なのでしょうか?ピンカートンは最初からヒドイ男でしたが、それともまた違いますよね。

ストーリーは別として、聞き所はラクメが2幕で歌う「鐘の歌」がおすすめです。フランス語の発音とインドっぽいエキゾッチックな音楽の響きが妙に合っています。それをコロラトゥーラの技巧でラクメの神懸りさを表現するのです。ドリープはバレエ音楽の「コッペリア」で有名な作曲家です。「ラクメ」が日本で上演されることは少ないし、録音も演奏会形式が多いようです。しかし、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手のリサイタルでは「鐘の歌」はよく歌われます。

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