Zolotoy Petushok

(ベーリスキー台本/リムスキー・コルサコフ作曲)

あらすじ

プロローグ

幕の前に占星術師が登場して、これからの話は作り話だが教訓がある、と言う。

1幕

某国のドドン王が、戦争ばかりで国力が弱まってきたことを憂い、臣下や王子たちとその対策について話合っているが、中々良い解決策が見つからない。困っていると、占星術師がドドン王に敵の襲来を告げるという金鶏を献上する。王は占星術師に何でも礼を与えると約束する。

金鶏が「寝転んで国を治めろ」というので、王は安心して休む。すると突然「警戒しろ」と鳴き出したので、2人の王子に出陣するようにと言う。また「寝転んで国を治めろ」というので、再び王が眠ると夢に色っぽいシェマーハの女王が出てくる。少し経ってから金鶏が再び「警戒しろ」というので、ドドン王も武装して出陣する。

2幕

ドドン王は戦死した兵士の中に2人の王子がいるのに気付く。夜が明けると天幕の中にシェマーハの女王がいるのが見える。彼女は軍勢もなく都を奪いに来たという。ドドン王に酒や色っぽい踊りでもてなし、心をとらえてしまう。実は2人の王子はこの女王を争ったために殺し合ってしまったのだった。しかし、それがわかってもドドン王は女王に夢中になっている。ついにドドン王は彼女に全てを捧げるという。

3幕

ドドン王は女王と一緒に都に戻ってくる。その時占星術師が王に約束の褒美としてシェマーハの女王を要求するので、王は腹を立てて殺してしまう。気をとりなして王が女王に近づくと、彼女は突きのける。その時、塔の上から金鶏が舞い降りてきて王の頭を突っつくので、ドドン王は死んでしまう。女王は高笑いし、民衆たちは行く末を不安がる。

エピローグ

実在の人物は自分とドドン王だけで、他は幻にすぎない、と占星術師が言って去る。

 

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ロシアの童話を元にしたオペラです。場所はどこの国の話なのかは不明ですが、演出はドドン王はロシアか東欧の近くのどこか、シェマーハの女王はベリーダンサーのような服装で東方から来たというからおそらく中近東あたりでしょう。

色気だけで、戦争に勝つこともできる女王なんてある意味すごいですよね。…というより王子もドドン王も情けない感じがしますが。もしもこの国を治めているのが女性だったら、こうはならなかったでしょう。かえって反発するかも。

シェマーハの女王の歌はエキゾッチックで色っぽい感じのコロラトゥーラの歌で、不思議な魅力があります。色気だけで騙せるようになるには、神秘性も持たなくてはならないのでしょうね。

金鶏はタイトルロールですが、ソプラノが舞台裏で歌い、舞台上には男性のバレエが出てきます。このパフォーマンスも見物ですね。演出やコスチュームデザインも考えなくてはなりません。

音楽は、土着的要素の高いロシアの音楽と、シェマーハの女王の官能的でエキゾチックな音楽が上手に合っています。特にロシアっぽさが現れているのは、3幕の民衆の合唱です。

 

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