Telephone
(メノッティ作曲)
初演
1947年2月18日 ニューヨーク ヘクシャー劇場
登場人物
ルーシー(現代女性、S)/ベン(ルーシーのボーイフレンド、Br)
あらすじ
1幕
ルーシーのアパートにボーイフレンドのベンが訪れ、プレゼントを渡す。喜んで御礼をいうルーシー。ベンはあと1時間で旅行へ行かなくてはならないのだが、その前にどうしてもルーシーに話したいことがあるという。 ベンが話の前置きをしていると、電話がなる。ルーシーの女友達のマーガレットである。彼女は楽しそうに電話をしている。 ようやく長電話が終わって、ベンが話を戻そうとすると、また電話がなる。間違い電話だった。二人は気を悪くする。 もう時間がない、とベンが言うと、ルーシーは正確な時刻を電話で調べてあげる、と時報に電話する。ベンはふてくされてお礼をいう。 そこでまた電話がなる。ルーシーの男友達のジョージからである。どうやら電話で口論になっているらしい。電話がきれると、ルーシーは泣きながら隣の部屋に入る。 一人残されたベンは急いでいるときに自分の気持ちを話せないのは電話のせい、ということでポケットからナイフを取り出して、電話線を切ろうとするが、戻ってきたルーシーそれを止める。 ベンは早く自分の話を聞いて欲しい、というが、ルーシーはどうしてもその前に電話したいことがあるといって、パメラに電話をかける。先ほどのジョージとの口論の報告と言訳である。この電話も長い。ベンは時間が迫っているからもうここで話すのは無理だとあきらめ、荷物を持って出て行く。 電話が終わり、ベンが帰ったことに気づいたルーシーは残念がる。すると、また電話が鳴る。ベンが外の公衆電話からかけているのだった。彼の率直な「結婚してほしい」という言葉にルーシーは「もちろんよ」と答える。旅行の間は毎日電話する約束をして、二人は声をそろえてルーシーの電話番号を確認する。
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観客を暗い気分にさせないように現代社会を批判するオペラです。 あまり有名とは言えないオペラかもしれないけれども、意外に初心者向きかもしれない、と思いました。 上演時間はたったの30分。現代のアメリカのごくごく普通の女性のアパートという設定です。演出や衣装にもお金がかからずに済みそうな感じがします。 アメリカのオペラというと「ポーギーとベス」のようなオペラとミュージカルの合いの子というイメージがしますが、メノッティはイタリア系アメリカ人ということもあって、歌は英語でも音楽は充分にイタリアオペラっぽいです。 ルーシーが電話をかける場面ではダイヤルを回す音が表現されています。でも電話機がダイヤル式でなくてプッシュホン式の場合、音と合っていないことがあるのは残念な気がします。また、電話のコードを切ろうとするシーンがありますが、携帯電話が普及している今はどうなってしまうのでしょう? 登場人物は2人だけなので、あまり複雑なことを考えなくてもすむオペラだと思います。