La serva padrona

(ペルゴレージ作曲)

あらすじ

1部

気難しい金持ちの年配男性のウベルトは下男のヴェスポーネ(黙役)と女中のセルピーナを雇っている。

ウベルトはセルピーナに(飲む)チョコレートを持ってくることが遅いのに腹を立てている。彼女はしぶしぶやってきたが、説教を軽く聞き流す。ウベルトは自分は結婚するから、出て行け、と言うと、セルピーナは「だったら、私と結婚すれば?(うわっ!上司に向かって大胆!これは逆セクハラ?)」と言う。ウベルトはあきれているが、セルピーナは本当は自分のこと好きなはずだ、と確信している。

2部

ウベルトと結婚したいセルピーナはヴェスポーネを怖そうな軍人に変装させて自分の婚約者、ということにさせる。

ウベルトに「この人と結婚するから、お別れです。」と泣きながら告げる。婚約者に扮したヴェスポーネは何も話さないので恐ろしげに見える。セルピーナは婚約者は持参金を要求している、と通訳するふりをする。ウベルトが渋るとよけい婚約者が怖くみえるので、セルピーナはもしも持参金を出せないなら、ウベルトがセルピーナと結婚するしかない、と通訳する。

騙されたことを後で知ったウベルトだったが、結局セルピーナの魅力に負けて、結婚することにする。

 

        

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1幕、2幕ではなくて、1部、2部となっている理由は、このオペラはもともと独立したものではなくて「誇り高き囚人」というオペラ・セリア(正歌劇。深刻なストーリーのもの)の幕の合間に入るインテルメッツォ(幕間劇。お笑い中心のオペラ・ブッファの原型)だからです。ちょうど、日本の能と狂言みたいなものです。

リリコ・レジェロ・ソプラノが歌う「頭の良い召使」というのはモーツァルトでおなじみでしょう。今日、よく知られているオペラの中では最も古いもののうちの1つですが、登場人物は3人だけ。それも1人は黙役なので、それほどメジャーではないにせよ、初心者の方にも分かりやすいストーリーではないかと思います。

それにしても、セルピーナっていくら金持ちだからって、どうしてそんなにウベルトと結婚したかったのでしょうね。気難しい老人なのに。単なる打算家ってことなのか、それとも本当に好きだったのか、どちらなのでしょう?どちらにせよ、怒られても聞き流して、逆に「私と結婚して」なんて言えるような女性でないとウベルトは幸せになれないような気もしないわけではないです。でも、一体、どういう結婚生活を送ることになるのだろう?

歌はセルピーナが歌う「私のおこりんぼさん」というアリアが有名です。声楽を勉強する人が歌うイタリア歌曲集にも入っていますね。

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