♪♪♪♪声域について♪♪♪♪

 

音楽の授業でも習ったように、声楽には、ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスの6種類(特殊にカウンターテナーというのも)があります。

オペラの場合はそれぞれの役柄によって、声域が異なります。

また、同じソプラノ歌手でも迫力ある歌が得意な歌手もいれば、技巧的でアクロバットのような歌が得意の人もいます。それでは、主な役柄はどうなっているのでしょう?

 

ソプラノ

主に若くて美しい女性、ヒロインに多い声域です。でも、それぞれのキャラクター、作曲者の好みによって違いがあるのです。他の声域よりも細かく分かれているのが特徴です。

★コロラトゥーラ・ソプラノ

頭の回転が速くて、多少、軽い性格の召使役。『フィガロの結婚』のスザンナ、『ドン・ジョバンニ』のツェルリーナなどモーツァルトに多い。

 純情で若い娘役。あまりくせのないキャラクター。『カルメン』のミカエラ、『トゥーランドット』のリューなど。プッチーニがここから、下のリリコ・スピントの中間ぐらい。

ヴェルディに多い役柄。『トロバトーレ』や『運命の力』のレオノーラ、『アイーダ』や『蝶々夫人』のタイトルロールなど

★ドラマンティコ・ソプラノ

声のボリューム、迫力を得意とする。ワーグナーの殆どのヒロイン、『サロメ』、『フィデリオ』のレオノーレ、イタリアは『トゥーランドット』、フランスは『アフリカの女』のセネカなど

 

メゾ・ソプラノ

ソプラノはお決まりのヒロインしか演じられないけど、メゾの役柄は幅広い。声域の解説の前に、どんな役があるのかということを説明したい。

(『ウエルテル』のシャルロット)

(『アイーダ』のアムネリス、『ドン・カルロ』のエボリ公女)

(『カルメン』、『サムソンとデリラ』のデリラ)

(『ナクシス島のアリアドネ』の作曲家、『フィガロの結婚』のケルビーノ)

(『蝶々夫人』のスズキ、『カヴァレリア』のルチア、『エウゲニー・オネーギン』のオリガ、乳母、ラーリナ)

 

★コロラトゥーラ・メゾ・ソプラノ

ロッシーニに多い。メゾの深みのある声で、声を転がす。『セビリアの理髪師』のロジーナ、『イタリア女』のイザベラ、『コリントの包囲』のニコーレ(ズボン役)

主に、召使、母親、老婆、などの脇役、リヒャルト・シュトラウスやモーツァルトのズボン役

魔性の女または恋のライバル。あと、ワーグナーの脇役にも出てくる。(『指輪』のワルトラウト)

アルト

脇役が多くて、乳母、母親、などが多い。でも、メゾソプラノ歌手が兼ねていることが殆どだし、同じ役でも本によってメゾと書いていることも有れば、アルトと書いていることもある。オペラよりもリートが中心のよう。

 

テノール

若くてハンサムな主人公の青年、またはプリマドンナの恋人役。性格的には『椿姫』のアルフレッドのような純情な役から『リゴレット』のマントーヴァ公爵のようなプレイボーイまでいる。

主にロッシーニのヒーロー役に多い。

音楽は美しいけど、あまり強くないようなタイプの男性が多い。「愛の妙薬」のネモリーノ、「椿姫」のアルフレッドなど

ソプラノのリリコと同様、一番多い。「ラ・ボエーム」のロドルフォなど

これもソプラノ同様、ヴェルディの主役が多い。「アイーダ」のラダメスなど

やはりワーグナーが多い。

 

バリトン

主人公の悪役、友人、中壮年の男性役が多い。

落ち着いた貴族的な役が多い。

「トロバトーレ」のルーナ公爵。「カルメン」のエスカミーリョ。「椿姫」のジュルジュ・ジュルモンなど

  ワーグナーに登場する男性。「「リゴレット」、「オランダ人」のタイトルロール、「トスカ」のスカルピアなど

 

バス

威厳のある役。国王、聖職者、領主、年配の貴族など。主人公たちを静かに見守る人生経験豊富な役。

「オネーギン」のグレーミン公爵、「魔笛」のザラストロ、「トリスタンとイゾルデ」のマルケ王など。