Wozzeck
(アルバン・ベルク台本・作曲)
あらすじ
1幕
元床屋の兵士、ヴォツェックは貧しいながらも内縁の妻マリーとその子を養うために本職の兵士の仕事だけでなく、大尉のひげをそったり、医者の人体実験をやったりして副業をしている。彼を実験動物だとしか思っていない医者は彼の幻覚症状を見て、自分の研究の成果が現れていると喜ぶ。
一方、マリーは体格のよい美男の鼓手長と浮気をする。
2幕
鼓手長から耳飾を見て、マリーは見とれている。ヴォツェックは怪しむが、マリーは拾ったと嘘をつく。しかし、彼が去った後、マリーは良心の呵責を感じる。大尉はヴォツェックにマリーの浮気をほのめかす。思い当たるところのあるヴォツェックはマリーを殴ろうとするが、マリーは殴られるよりはナイフで刺された方がましだと叫ぶ。酒場で、マリーと鼓手長が踊っているのを見たヴォツェックは怒るが、踊りが終わって、同僚のアンドレアスが歌を歌う。白痴がヴォツェックに「血のにおいがする」と言う。兵舎の中でヴォツェックが眠れないでいると、酔った鼓手長がヴォツェックに殴りかかる。
3幕
マリーは聖書を読みながら、良心の呵責に悩まされている。池がある森の小道の夕暮れにヴォツェックはマリーを伴って歩いていて、一緒になって何年になるが、貞淑か?などと聞いている。真っ赤な月が昇ってマリーを刺し殺してしまう。居酒屋でヴォツェックは踊ろうとするが、服に血がついているのを見つけられて大騒ぎになって逃げ去る。
マリーの殺人現場に戻り、理性を失ったヴォツェックはナイフを池に捨てる。さらに服についた血も洗い流そうと池に入って、溺れてしまう。そこに大尉と医者が通りかかり、人が溺れているのに気が付くが助けないで去っていく。
朝のマリーの家の前で子供たちが遊んでいる。他の子供がやってきてマリーの子供に自分の母親の死を知らせ、子供たちは見物に行く。一人残されたマリーの子は木馬に夢中になっているが、少し経ってから他の子供の後を追う。
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う〜ん。こんなにロマンチックな気分になれないオペラも珍しいなあ。かえって新鮮なくらい。貧しい兵士が精神障害を起こして、運が悪く内縁の妻も浮気してしまったのが原因なんですよね。アルバン・ベルクの時代にヴォイツェックという精神障害で殺人を犯してしまった死刑囚がいるそうなんです。彼をモデルにしたオペラなのです。同じ「狂乱」なのに、ドニゼッティなんかを聞いているときとは気分が違いすぎます。
ベルクはそれぞれの幕ごとを5場ずつに分けているのですが、その場ごとに音楽の形式を決めています。第一幕第一場は「古典的組曲」ニ場は「ラプソディーと狩の歌」というように。クラシックといっても現代音楽なので好き嫌いがあるかも。正直いって、あまりオペラ初心者の方には勧められません。でも、甘ったるい恋愛話ばかりの安っぽいストーリーのオペラに飽きてしまった方はぜひ観て下さい。とっても新鮮です。あと、観たよ!(聞いたよ!でも可)良かったよ!と言う方はぜひ、私の掲示板に書きこんで下さい。