[枚岡神社] :ひらおか・平岡

住所:東大阪市出雲井町
祭神:
 天児屋根命・あまのこやね
 比売神・ひめ、
 経津主・ふつぬし、
 武甕槌・たけみかづち。
本殿:西向。王子造(春日)。妻入。
千木:本殿右内削、他3座外削。
神紋:藤・菊・桐57。
場所:近鉄奈良線枚岡駅前、というより旧参道を分断して駅舎がある。車、参道左手にpk有。

略記、伝承:「式内大社・河内国一ノ宮」。東方神津岳の山腹にあり、山名は枚岡の遷座によると伝わる。町名の出雲井は境内に出雲井と呼ばれる井戸のあることから起こったといわれる。
 平岡の名は神津岳の山腹に平らな丘があり、神武即位3年前に天種子が勅命によりこの丘で祭祀を行ったことによる。枚岡は貞観元年三代実録にみえるのが始めて、その後も文献上で混用がみられるので平を枚に変えたのではなく同訓からの混用と思われる。

 社が現在の地に降りたのは孝徳白雉元年(650)。神護景雲2(768)大和春日に分霊され、宝亀9(778)春日の武甕槌、経津主の分霊を当社に配祀される。

 本殿は西向きで南より第2殿、1、3、最北を4殿とし、1殿には天児屋根命、2殿に比売神、3殿に経津主命、4殿に武甕槌を祀る。
比売神は天児屋根后の天美豆玉比売命とされるが天照大神(大日霎尊)との説も有る。
摂社:若宮神社(天忍雲根命)。境内社は明治の神社統合時より多々ある。

祭事:明治以前は臨時を除いても年53回と多い。現在は例祭(2/1)、祈年祭(2/17)、新嘗祭(11/23)の大祭。粥占神事(1/15)。神武伝承の平国祭(5/21)などがある。
(由緒書・府神社史資料)


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 参道を歩き登ると右手に社務所があり旧水走氏の旧邸と伝わる。石段を登ると神牛が迎える、さらに右手奥に進むと滝がある。
もうひとつ石段を上がると拝殿となる。拝殿右手に奥に通じる小路があり照沢池、若宮社に通じる。この路は、今は梅林で有名な丘まで通じている由来旧蹟の多い気持ちのよい路である、丘からの展望も大阪平野、天気のよい日には紀の山、淡、播、が見渡せる。

 代々の神官は平岡連で末裔に後水走(ごみずはい)、鳥居氏があり今もその地名が残る。社の西方東高野街道に面して第3の鳥居があった場所近辺が鳥居町と呼ばれる。

 祭神を含めて藤原氏との関連が深いが、不思議な事に藤原氏要人が参詣したとの記録は見られない。

社の北に、「直道」「直越え」「暗(くら・くらやみ)峠」といわれた奈良への街道が通る。暗峠頂上付近は今でも石畳が残っている。