【 杜の風景 】[古代であそぼ] 

三之宮郷土博物館

・大山南麓裾は東の厚木市から西の秦野市まで古墳の密集している地域である。特に比々多神社の鎮座する三ノ宮付近は神奈川県でも一番の古墳密集地帯で昭和の初めには360基を越える古墳があった。
 昭和初めより多くの発掘調査が行われてきたが、郷土の貴重な資料の散逸を愁いこれを防ぐため、昭和28年、比々多神社前宮司・永井参治氏が設立されたのが、この三之宮郷土博物館である。


[金銅装圭頭大刀]

 金銅装圭頭大刀
・古墳時代当時の輝きを失っていない、この大刀を見たくての何度目かの 比々多神社 への参詣だった。

圭頭大刀鍔圭頭大刀切先
・千五百年を経た今でも輝きがある、ゾクッとする怖さを感じる刃先、叩き切るという実用性は失われていない。

圭頭大刀柄、柄頭
・出土は近くの尾根上にある登尾山(とおのやま)古墳。この古墳からは金銅装各種馬具、高台蓋付き銅椀、銅鏡などが出土している。

[金銅製杏葉と雲珠]
  
・馬具の飾り。金銅装の鞍もある、近世の物と較べると、ひと回り大きい。

[高台蓋付銅椀]
  
・銅椀は仏経の影響をうけたものと云われ、関東では首長クラスの墳墓からしか出土していない。貴重な品で当時この椀の内側の輝きを真似て土器が作られた程である。

[須恵器高杯]
  
・この他に中世などの高杯も展示している。

[勾玉首飾]
  
・勾玉、切子玉、ガラス玉などを使用。大山南麓には相模国内への玉造り素材の供給と一次加工をしていたと思われる遺蹟があり、各首長毎に玉造工房があったと推測されている。

[狛犬]
  
・持統天皇朱鳥6年(692)、社殿修復の折、時の国司・布施朝臣色布智より奉納。一対。

[土器]
  
・関東縄文の標準土器、勝坂式の勝坂遺蹟が東方にある。勝坂といえば蛙など特異な意匠で著名だが、しゃれた菓子入れのような土器も出土する。


謝辞:比々多神社様。貴重な資料の撮影とWebでの使用を許可して戴きました。

 < 画像の使用、複写・転載など、かたく禁止します。>



●  三之宮郷土博物館
・開館時間  午前9時 〜 午後4時。
・休館日   年末年始、例祭日。詳しくはお問合せ下さい。
・場所:神奈川県伊勢原市三ノ宮1472。(東名高速道路の北、大山阿夫利神社への道の西側)
・相模国三之宮比々多神社内、0463−95−3237
・ URL 相模国三之宮比々多神社



(c)s_tan