[葛見神社] くすみ、式内・久豆弥神社。


葛見拝殿 住所:静岡県伊東市馬場町1丁目。
祭神:葛見神(久豆弥命)。
 倉稲魂命、大山祗命。
本殿:流平入。西向。千木:外削。
神紋:九曜、庵木瓜。
場所:JR伊東駅南1.2km。pk無。

由緒,伝承:「式内、久豆弥神社」
葛見神社、葛見神(不詳)倉稲魂命(稲荷神)大山祗命。およそ900年前葛見庄初代地頭・工藤簸祐高(伊東家次)が京都伏見稲荷を勧請合祀し社殿造営。別称岡明神。大樟20m、樹齢千年超、本多静六博士の大日本老樹名誌で全国第2の老樟、昭和8年天然記念物、目通幹回15m。(境内掲示より抜粋)

歳旦祭1/1、節分祭2/3頃、初午2/初午、大祓祭6/30、秋季例大祭10/14/15(本来10/19)岡の神楽が庁舎(チョウヤ)で演じられる、大祓祭12/30。

(工藤祐高(祐隆)は旗上げ直後の源頼朝を石橋山の戦で破った祐親の祖父にあたり伊東氏の祖とされている。藤原平氏工藤氏で狩野氏。境内の南200m程に祐親の墓がある。)



葛見 老樟

 葛見神社は伊東の港を一望する物見ヶ丘の背後に鎮座する。付近を逆川と宮川の2川が流れ古くは湧水の豊富な場所であり、風を辟け津波を避ける位置にある。伊東港の後背平地のこの辺りの標高7m〜20m程では縄文・弥生・古墳にわたる時代の遺跡遺物が多くある。
逆川の上流は玖須美元和田という地名になる。また宮川に沿って道を南下すると一碧湖のある高原で古くからの集落・十足には手力雄神社が鎮座する。
『豆州志槁』に配祀の倉稲魂は古楠木の下の稲荷の神とあり、主神の久豆弥命は神系不明らしくはっきりしていない。地形からするとクスミはクシミズの転訛だろうか、九頭竜まで含めて湧水・伏流水と関連が深そうに思える。とすると早くから倉稲魂とか闇オカミであってもおかしくないのだが、伊豆白浜から房総安房への途中でもあり天太玉命の流れの天櫛耳命の痕跡ではないだろうかと妄想している。

 境内にみられる神紋について宮司さんにお聞きした。九曜は伊東家の裏紋、表紋は庵木瓜で幕幢には庵木瓜を使っているとのお話だった。
九曜紋は熱海市の伊豆山神社でも使われている。本殿は元禄10、覆屋は天保年間の建築。


  【神社探訪】[伊豆国]